
傷跡のオーダーメイド併用治療
深さも形も異なる陥没した傷跡は、まずタイプを見極めて施術を組み合わせると改善が期待しやすくなります
凹んだ傷跡は、一つの施術よりも傷跡のタイプに合わせた併用治療でアプローチするほうが改善を期待しやすくなります。傷跡は肌表面だけの問題ではなく、深さや形、真皮層がどの程度損傷しているかがそれぞれ異なるためです。セロン韓方病院 2科のキム・スンヨン院長が、傷跡タイプを見分ける方法とオーダーメイド併用治療の構成、施術後のホームケアまでをまとめました。
凹んだ傷跡の三つのタイプ
傷跡治療の計画は、ご自身の傷跡がどのような形なのかを知ることから始まります。肌の状態と傷跡のタイプを正確に診断してこそ、どの施術をどこに組み合わせるかを決めることができます。

傷跡治療に用いる代表的なソリューション
肌の再生力と傷跡の深さに応じて、次の治療を選びます。
- セサルチム:傷跡の下で絡みついた線維性組織を直接断ち切り、凹んだ部分が盛り上がるための空間をつくります。
- ピコフラクセル (DOE、MLA、MLA Scarモード):ピコ秒単位のレーザーで表面のダメージを抑えながら真皮層に微細な刺激を与え、コラーゲンの再生を促します。傷跡の深さと形に合わせてモードを選びます。
- バーチューRF高周波:マイクロニードルで真皮の深い部分に高周波エネルギーを届け、肌の構造を整えてタイトニングと再生を促します。
- ジェネシストーニング:肌表面に熱刺激を与えて微小血管を整え、穏やかなコラーゲンリモデリングを助けます。
- PDRN再生薬鍼:サーモンから抽出した細胞再生成分PDRNを傷跡の部位に直接注入し、損傷組織の回復と細胞の活性を導きます。

- バイオセルとスキンブースター:シリトックスと呼ばれる微細な針状成分で、抗菌、抗炎症、抗酸化、抗老化成分を真皮層の深くまで届け、細胞の活性と肌の再生を促します。エクソソーム、PDRN、ヒアルロン酸のスキンブースターを併用すると、肌の自己回復力とバリア強化をより一層期待できます。
オーダーメイド併用治療はどのように構成しますか?
傷跡治療で大切なのは、どのソリューションをどの組み合わせで使うかです。すべての傷跡を同じ方法で治療するのではなく、傷跡の種類と深さ、肌の敏感さ、現在の肌状態を併せて評価したうえで計画を立てます。
ある場合はピコフラクセルを中心に、別の場合はバーチューRF高周波を中心にするなど、肌の状態に合わせて構成を変えます。そこにセサルチム、バイオセルとスキンブースター、PDRN再生薬鍼、ジェネシストーニングを状況に応じて組み合わせ、効率的な肌再生を目指します。
一つの施術を繰り返すだけでは、深さも形もさまざまな傷跡を均一に改善することが難しい、という点こそ、傷跡に合わせたオーダーメイド併用治療が必要な理由です。
何より、強い施術を無理に繰り返すよりも、肌が回復する時間を十分にとり、段階的に再生を導くことが傷跡併用治療の原則です。
施術効果を守るホームケア
病院で受けるオーダーメイド治療と同じくらい、日々のケアも大切です。
- 保湿と再生クリーム:施術で刺激を受けた肌のバリアを守り、EGFやPDRNなどの再生成分が入ったクリームをたっぷり塗ります。
- 紫外線対策:施術部位の色素沈着を防ぐため、外出時は必ず日焼け止めを塗ります。
- 刺激を避ける:施術後にできる小さなかさぶたや角質は、自然に剥がれるまでそのままにし、手で剥がさないようにします。
まとめ
- 顔の傷跡は一つのタイプではなく、複数のタイプが混在していることが多くあります。
- 傷跡のタイプと肌状態を診断したうえで施術を組み合わせる、オーダーメイド併用治療が基本です。
- 回復時間を十分にとる段階的な治療と、継続的なホームケアを併せて行うことで、傷跡の改善が期待できます。



執筆 : セロン韓方病院 キム・スンヨン院長(韓医師)、プロフィール 最終確認日 : 2026-10-14 本記事は一般的な医療情報を掲載しており、個別の診断と治療方針はご来院時のご相談を通じて決定いたします。
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